「理科の必要性」

福岡県教育委員会の調査によると「理科の勉強は
実生活では役に立たない」と感じている子どもが
小学六年で40％、中学三年で50％もいるらしい。

理系出身の私としてはなんとも淋しい話である。

確かに理科の勉強が実生活で直接役立つことは
殆どといってないだろう。
しかし、それを言うのなら私にとって古文
の勉強ほど必要ないものは無い。
なんだって、昔の人の恋愛話をわざわざ古い
文体で読んだってなんら楽しくも無い。
少量の文章を何時間もかけて、ここが
特に感情を表しているのだの、自然環境の
繊細な描写だの...そんな授業を聞いているより
隠れてかわいい女の子に手紙を書くほうが
正直わくわくして何よりも楽しい。

話が少しずれた元に戻そう。

小学校、中学校、高校の勉強が
直接社会において役立つことなんて
あんまりないだろう。
これは誰しも思っていることだろう。

これを見かけ上?!如何に有効性のある
ものに見せるかが、教師の腕前に
かかっている。そういうものだろう。

大体勉強が嫌いな人は、教育過程に
おいていい先生とめぐり合ってない
ことが原因であることが多い。
あの先生のお陰で嫌いになったとか、
勉強がわからなくなったとか...。

まあとにかく私が思ったことは、
勉強はある種の人生における余裕
なのであって、特に必要と思わなく
ともよいのではないかということだ。

生活と心に余裕があるからこそ勉強
できるのではないかと思う。
必要性に駆られる勉強はそれは勉強
でなく、きっと社会性を伴う訓練で
はないか。そう思う。

義務教育過程を振り返れば、休み時間と
体育の為に学校に行っていたような
ものである。
有益な時間であったかといえばかならず
しもそうだったとは言えないが、
まあそれなりに勉強も遊びもできたから
その機会を与えてくれただけ感謝である。

少し理科の必要性を感じない学生が
増えると、理系離れが進み、日本の技術力が
下がることを危惧しないではいられないが
きっと、高度な技術力を持つ人間は
どういう過程を通ろうが開発者の道を
自然と歩んでいくようになることを期待
したい。

P.S.前期の試験お疲れ様でした。
　　みなさん今日から睡眠をしっかりとって
　　また後期の授業に備えましょう。
　　それにしても昨日はみんな眠そうで
　　したね...(^^ゞ