「博士」

2004年7月18日
大学院を卒業しても就職できない「博士」が増えている。

2002年は約6万人が大学院へ進学しているそうだ。
計算上、卒業生の約10人に1人が大学院へ進学していること
になる。

学内のポストは数が限られているため、ポストにつけない
オーバーマスターやオーバードクターが増加しているのだ。

一方、社会が彼らを受け入れるかというとそうではない。
社会性が無い、視野が狭いなどの理由で採用されないのである。
政策的に受け皿を作る制度はアメリカなどではあるようだが
日本では制度的に確立されていない。
あっても、短期の臨時講師のポストといったところだろう。

私は彼らを制度的に保障する必要性はそんなに無いように思う。
なぜなら、社会的価値が生み出せない保障制度は経済的に
悪循環を招くからである。

社会的に必要とされる人間は学校に行かなくても必要とされる
のであって、必要とされない人間は学校に行っても必要され
ないのである。

私の考えは間違っているだろうか。

保障制度を考案するよりも
不必要に「博士」を与えすぎて、「博士」の価値が下がる
ことを阻止するほうがよっぽど価値があると思うのだが
どうだろう。

社会的に高学歴の人間は、今まで進学塾や予備校が受け皿と
なってきた。しかし、それも子供の減少により少々破綻気味
である。日本は規制・制度的保障を政策的に行うのが好きな
国だと思うのだが、果たして「博士」を救う方法などあるの
だろうか。

今後、法科大学院、会計大学院等の影響で今以上に
「博士」の肩書きをもつ人間が増えてくる。
私は社会的価値が生み出せない限り、どのような制度を確立
しようが

”いらないものはいらない”

のであって、それ以上でもそれ以下でもないと思う。

価値ある「博士」なら、自らの実力で社会的価値を示して
欲しいと思うのは私だけであろうか。

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