「ひとり」

2004年7月14日
斉藤一人という経営者がいる。

10年連続長者番付にランクインし、納税額歴代1位である。
今年も長者番付にランクインし、堂々の1位を獲得している。
その1位の理由もまた凄くて、普通は株の売却利益や
不動産関係の利益によるものであるのに対し、彼は事業所得
のみで1位となっているところが着目すべきなのである。

にもかかわらず、マスコミには一切出演せず
謎の人物である。

彼の本を読むとこう書いてある。

「努力はすればするほど、不幸になる。」と。

彼は中卒であって、高校、大学すら出ていない。
私もビジネスで成功するには学歴はあまり必要ないと
考えているが、努力はやはり必要なのではないかと
考えてしまう。
なぜなら、”努力”というのは主観的なものに過ぎないと
思うし、努力しないと成長が無いと思うからである。
同じだけ勉強なり、仕事をしてもそれを努力と捉えるか
ただの時間の経過と捉えるかは人それぞれであり、客観
的な基準でないはずだ。

よく精神世界系の本にも努力は良くないと書いてあるが、
定義はバラバラで不明確だ。
努力をしないと人間は成長せず、堕落していくと思うのだが
それを努力と捉えるのではなく、別の意味で捉えればよい
のだろうか。

幸せになるのに”努力”しないというのは難しい。

特に資格試験を目指している人間や、受験を控えている
人間にとっては、努力しないという問いかけは問題集
よりも難解な問題となろう。

「勉強は努力でなくて、何なのか。」「勉強は、自己を
 成長させる楽しい学習である。」

とでも言えばよいのか...。というよりも、
嫌いならやらない方がよいのか...。嫌いだからこそ、
努力して勉強するのであるし...。正直よくわからない。

松下幸之助の本にも努力は100%のうち1%くらいで残り99%は
運と周りの人間の助け、ひらめきであるとある。

私も学生の頃ベンチャー企業を起こしたいと考え、私なりに
試行錯誤したことがある。
そのとき、私と同じ技術、同じようなアイデアを持っている
人間で、会社を興し成功する人間と学生を続けている私の
どこが違うのだろうと思い悩んだことがある。

違いは、”努力”でなく”運”かなと思ったりもするが、
自分が成功しない限りそれは証明出来ないし、
信憑性が無い。

”努力”の土台があって、始めて”運”の世界の勝負
に入るのでは無いかと思うが、それもすべてに当てはまる
とは思えない。

斉藤一人氏も、成功はその人の努力でなく”運”であると本にはある。
努力した結果、成功したと本人が”思い込む”だけである
と続けて、本当は努力と成功は関係ないと述べている。

誰でも社会で成功したいと思っているし、それに向かい
ある程度の努力を試みているだろうが、努力をしないで
成功を勝ち取ると述べる斉藤一人氏の言葉は、後2週間後
に迫っている期末試験よりも難しい問題を投げかけている。

果たして真理は何なのだろうか...。

とはいえ、こんなことを考えるより期末勉強の
勉強しないと...。

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