”規制”は社会のマリファナのようなものである。

あれば既得権益を保護できるし、なければ非情な競争が
繰り広げられる。

「自由化と規制」表裏一体のものである。

テレビ東京の番組で「ガイアの夜明け」という
番組がある。何か力をもらおうと思ってついつい
見てしまう。

今回は”電力の自由化”について取りあげていた。
電力業界にも自由化の波が押し寄せているそうだ。
お陰で今まで独占だった東京電力がその市場を
新規参入組にどんどん奪われている。

東京電力には市場競争力が無い。

そんなドキュメントであった。
新規参入組みに対して価格で競争できないと踏んだ
東京電力は次の作戦に出る。

各家庭の”消費電力”をあげることを目指したのだ。

新規顧客があまり得られない、更に今までの顧客が
奪われるのならば、顧客単価を上げようという試みだ。

その戦略が結果として好転するか、裏目に出るかは
将来にならないと分からないが、番組の雰囲気では
うまくいきそうに無い感じを受けた。
顧客の単価を上げるだけでは、その上限も知れているの
ではないかと私なら思うからだ。

しかし、一方で新規参入組みの伸びる力は凄いものだ。
東京電力の市場を飛ぶ鳥を落とす勢いで奪っていく。

独占市場や大企業に挑戦することに対し、私は20代前半
の頃、無理だと思っていた。
なぜなら、新規参入組みはノウハウも無いし、資金も
ないからである。「大企業が勝つに決まっている。」
そういう幻想を抱いていた。

しかし、マイクロソフトは今までの大企業を押しのけ市場
を独占することをやってのけ、結果的に世界一の企業となった。

市場の80%以上を占めていたIBMを押しのけてだ。

それは、なぜか?

大企業には大企業故の弱点があるということだ。
過去の遺産を引き継いでいる分、柔軟な思考が出来ず
新たな動きを取りづらいということである。
過去の投資を回収したり、現在の資産を最大限に活かす
経営をしなければならないため、常に新しいものだけを
追い求めることは出来ないのだ。

こういうことに社会に出て気づいた。やはり机上では
そういうことはわからない。且つ誰も教えてはくれない。

新規参入組は、なにも無い分軽く迅速に動ける。
それに、優位な分野に一気に力を注げば、その分野では
大企業に対しても勝算があるのだ。

規制が無くなれば、新規参入組でも大企業に勝てる
ということが十分に起こりうるのだ。

当事者は厳しいだろうが、新たな動きがあるということは
非常に面白い。

野球業界も再編の時期に差し掛かっているようだが、
ライブドアの買収は果たして上手くいくのだろうか。

業種が違う、伝統が無い等と古い慣習や思想で野球
業界、ひいては既得利権の確保にやっきになっているの
かもしれないが、ごたくを並べているうちに
世界から見放された野球界にならないように、また
自らの足を食べる蛸にならないように気をつけてもらい
たいものだ。

今度野球を観に行くときは、巨人 vs 西武がペナントレース
を戦っている姿が見られるのだろうか。
合併、1リーグ制への行方が楽しみである。

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