ある弁護士の方が講演会で私達学生に対しこういう質問
をなげかけた。

「プロフェッショナルとは何ですか。」と。

ある人は、「専門性が高く、自身と誇りを持って
できること。」と答えた。

またある人は、「プロとアマチュアの差は、他人に対し
与えることができるかどうかである。」と答えた。

私は直感的に「自己満足」ではないかと感じた。
職人を見ても、芸術家を見ても自己満足の為に
行動しているとしか思えないからだ。他人に興味は
あまりなさそうだ。
ヒロ・ヤマガタもある番組でこう発言していた。

「自分が楽しいからやるんですよ。」と。

アメリカの弁護士事務所は巨大化の一途をたどって
いる。「Professional」から「Business」へと変化
しているからだそうだ。
日本も急速なピッチで巨大事務所化への道を歩んで
いる。

アメリカの弁護士数は約85−90万人。
対する日本は約2万人。
人口比率が2倍程度なのを勘案すると、アメリカは弁護士の
供給過多に陥っている。あきらかな過当競争がくりひろげ
られている。
弁護士としての営業形態も”弧”から巨大な”個”へと
変遷をしないと過酷なビジネス競争の中では生き残れ
ないのかもしれない。

先ほどの「プロフェッショナルとは?」という質問の
解答について、講演者は「顧客のニーズを第一に考えること」
だと語った。

私は、弁護士をビジネスとして捕らえた観点からは正しい
ように感じる。しかし、”社会正義なるものを実現する”
という観点からは果たして正解なものか。

正しい解答は社会と時間が導いてくれるであろうが、
根本的な”社会正義の実現”を弁護士は忘れてはいけない
気がするのは私だけであろうか。

数学のように答えが唯一であれば、楽なのに。
社会において数学でいう”解”を見つけること自体無理
なのだろうか。

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