「Oh!No!」

2004年6月22日
リストラである。

リストラは基本的には有能ではないとされる社員を排除
するシステムである。
つまり、理論上はリストラ後は有能な社員ばかりが会社に
残り、会社の利益向上に貢献するわけである。

松下電器グループも3000人のリストラを決めたようだ。
理由は企業競争力を高める為らしい。

しかし、リストラ後に思いも寄らぬ問題が起きている。
それは金銭的なものではなく、精神的な問題である。

今まで有能とされてきた社員が精神病に侵されはじめて
いるのである。

原因は、駄目社員とされてきた社員がいなくなることで
今まで以上に出世競争が激化しているからだそうだ。
更には、自分より能力が下の人間がいなくなることで
ストレスのはけ口がなくなるというのである。

これは机上の理論ではなかなか予測できないことである。

金銭的な問題を抜きにすれば
低能とされてきた社員も実は必要だったということか。

実は、アリも同じような行動形式を示す実験結果が
報告されている。

よく働くありだけを集めて仕事をさせたよりも、全然
働かないありを数匹、働くありの中に混ぜた方が仕事
効率が上がったというのだ。

世の中計算どおりにはいかないものである。

私は正直競争が好きにはなれない。なかなか勝てないからだという
理由も無きにしも非ずであるが。
確かに1番になることは楽しい。しかし、それ以上のものは
何もないのだ。
所詮、競争は相対的なものであって、絶対的なものではない。

リストラ後に精神病にかかる社員が増えたというのは
今まで相対的な地位という価値に重点を置いてきた人間
が実は多かったからではないだろうか。

経営の本にはよく「人財」という言葉が登場する。

私も、会社に、大きくは社会に必要とされる人間に
一歩でも近づき人材ではなく人財になりたいものである。

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