「羅針盤」

2004年6月18日
バイト先の年配の方と話す機会があった。

彼曰く、「今の時代はみんなが同じ価値観、
同じ方向を向いて進んでいる。」と。

更に、「大きな広い道があるのに、あえて
狭い方向に向かっている」と。

こういう話は実際に何度か他の同じ年代
の方からも聞いていたので60才を前にした
人間はこういうことを考えているのかと
納得した。

私はまだ20代。
正直なんにも見えてこない。(-_-;)

彼は続けてこうも言った。
「○○君(私)のような年代ならば、今のように定年まで
働くという思想はもう間違っているかもしれない。
定年性も崩れていくだろうし、年をとるたびに成長
(給料・地位)するとは限らないからね。」と。

どうやら発想の転換が必要なようだ。

アメリカ的・ヨーロッパ的発想なのだろうか。
稼ぐだけ稼いで後は40歳程度でセミリタイヤ。
そういう生活もありなのか。

私は比較的仏教的思想の持ち主だったで、そういった
考えにあこがれつつも、生理的に受け付けなかったの
だが、最近はそれはそれでいいのかなと思うように
なった。

生き方にこだわりすぎると、自分がつらくなるだけである。

生き方に対し、相対的評価ではなく、自分の中で絶対的
評価を持ってしっかり生きるほうがいいのだろう。

私は将来法曹となって社会に役立ちたいと考えて
いる。
しかし、別に法曹でなくても正直良いと思う。
法曹じゃなきゃできないことは確かにあるが、それ以外でも
社会に役立つ仕事なんていくらでもある。
むしろ、法曹だけを眼中に入れていたら、法曹という枠に
縛られて思うように動けないかもしれない。

最後に彼は私にこう言った。
「ひとつ確固たる生活の糧を得たら、それを軸に発想を
柔軟にして生きていきなさい。」と。

ついつい考えが狭くなりがちな私に、ありがたい言葉である。

これから大きな海原へ漕ぎ出そうとする私にとって、
このような人生のアドバイスは生きる指針となり正しい
方向を指し示す良き羅針盤となるに違いない。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索