「一流」

2004年5月26日
「Last Samurai」のDVDが日本で爆発的に売れているようだ。
「死」を認識しながらも、信条に従って生き抜く様が日本人の心を捉えるのだろうか。

牢獄に捕らえられた吉田松陰も翌日処刑されると分かっていながらも歌に同じような心情を詠んでいる。彼は日本国の危機を本気で考え、変えていこうとした気持ちを死を前にしても変えることなく貫いたようだ。
ペリー来航を機に、西洋文明を学ぶため米艦にこっそり乗り込もうとしているのだから大した人物である。

国会審議中に携帯を持ち込みメールをする議員、自らの既得権益のみを考える官僚。ハリウッド映画に大和魂を喚起される日本人。

なにか違うんじゃないだろうか。

吉田松陰のようにひっそりと、映画「たそがれ清兵衛」のような地味で、最後まで報われない人生であろうが正しいと思う自分の信条を貫く姿勢を忘れてはいけない。それが一流の生き方だと思う。単に地味で貧しく生きることを推奨するわけではない。
浮き沈みがあっても常に心に1本筋を通した生き方が望ましいと私は考える。

映画を見終わった後、隣で妻が「トム・クルーズってやっぱりかっこいいよね。」とつぶやいていた。実際私もかっこいいと思う。

映画の世界では、彼は一流の男なのだから。

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